デビットカードって何?
デビッドカードとは、使った分だけ口座から即座に引き落とされるカードのことです。
まだ使ったことがなくてピンとこない方は小切手を想像していただけるとわかりやすいと思います。海外、特にイギリスでは小切手の代わりとして日本よりも早く普及しました。そのため別名はチェックカード(小切手カード)と呼ばれます。
日本だと、ネットバンクを中心にキャッシュカードに申し込んだ時点で付与されていることが多いです。
↓は三菱UFJ銀行のデビットカード。
デビットカードは海外ではかなり普及しているのですが、日本ではクレジットカードによる未払いがあまりないため、わざわざデビットカードを作る意味が見いだされてきませんでした。
何らかの理由でクレジットカードを作ることが出来ない、審査に通らない方でも作ることが可能(銀行口座を持っていれば作れる)なので、現金を手元に持っていない状態で買い物の支払いをする場合などにも重宝されています。
クレジットカードとデビットカードの違い
主な違いは以下の通り。
支払い期日の違い
上記の通り、デビットカードは使ったらすぐに銀行口座から引き落とされます。
それに対して、クレジットカードは使った分が引き落とされるのは先(大体25日から2ヶ月後)です。引き落とされるまでお店に支払われないのではなく、お店にはカード会社が事前に建て替えて支払ってくれています。
利用限度額の違い
デビットカードは銀行口座から引き落とされるカードのため、銀行口座の残高がそのまま利用限度額となってきます。
対して、クレジットカードは与信というあなたの信頼度に応じて限度額が決まってきます。
デビットカードは口座に入っている分しか買い物が出来なくて、クレジットカードは口座にお金がなくても支払える、ということです。
使えるお店の違い
基本的に、VISAやJCBなどの国際ブランド付きのデビットカードと、クレジットカードで使えるお店に差はありません。どちらも付帯している国際ブランドが使えるお店で、利用可能です。
ただし、一部のネットショップなどではデビットカードは利用不可にしているお店もあります。デビットカード決済の場合、支払いにタイムラグがないのでキャンセルなどの手続きがとても手間がかかるのでそのための処置です。
デビットカードのメリット、デメリット
デビットカードはクレジットカードが作れない人でも作れる&使えるのが何よりのメリットだと言えるでしょう。これまでクレジットカードの審査に通らなかった方や未成年の方でも銀行口座が作れる年齢の方ならAmazonを始めとしたネットショッピングでの利用が可能ですし、何より現金いらずです。
さらに、自分の口座分しか利用できない=利用しすぎることがないのと、支払いがすぐに行われることも「人によっては」メリットだと言えます。クレジットカードを利用すると、1ヶ月の間でも借金を抱えているようで気持ちが悪いという方は多いのでそのような方はデビットカードをおすすめします。
デメリットとしては、デビットカードはポイントが貯まるものが殆どないということが挙げられます。一部、楽天デビットカードのようにポイントが貯まるものもありますが、基本的にはポイントが貯まるものではありません。
また、万が一不正利用をされた際に、すぐに口座から引き落としがされるので止めようがないというのもデビットカードならではのデメリットです。クレジットカードなら取引そのものを中止しやすいのですが、デビットカードではそれが難しいです。殆どのデビットカードに補償は付いているでしょうが、少なくともしばらくの間口座からお金が消えてしまうので、作った際には管理は厳重にしましょう。
デビットカードの種類
デビットカードを発行している銀行は以下の通り(一例)。
- ジャパンネット銀行が発行しているJNB VISAデビットカード
- スルガ銀行が発行しているスルガ銀行VISAのデビットカード
- 楽天銀行が発行している楽天銀行VISAデビットカード、楽天銀行JCBデビットカード
- りそな銀行が発行しているりそな銀行VISAデビットカード
- 三菱UFJ銀行が発行している三菱UFJ VISAデビットカード
- 三井住友銀行が発行している三井住友銀行VISAデビットカード
- 住信SBIネット銀行が発行しているVISAデビット機能付きキャッシュカード
- ソニー銀行が発行しているSONY BANK WALLET(VISA)
- イオン銀行が発行しているイオン銀行CASH+DEBIT(JCB)
- セブン銀行が発行しているセブン銀行デビット機能付きキャッシュカード(JCB)
- 千葉銀行が発行しているちばぎんスーパーカード<デビット>(JCB)
- 福岡銀行が発行しているDebit+(JCB)
日本だとVISAが付与されているものと、JCBが付与されているものの2つがメインです。
デビットカードとJ-Debit(ジェイデビットカード)
現在、私たちが普通にデビットカードという言葉を使う際に指すのは、VisaやJCBといった国際ブランドのロゴが入ったものです。
一方で、J-Debit(ジェイデビットカード)というのは口座から引き落とされる仕組みはデビットカードと同じですが、日本の各金融機関が作った日本独自のデビットカードになります。基本的にはVISAやMasterCard、JCBなどと同じです。日本のデビットカード専用のブランドだと考えましょう。
国際ブランドマークがついた普通のクレジットカードのような形態で使えます。ただし、いかんせん世界基準ではなく日本基準なので、使えるお店はVISAやJCBのデビットカードよりも少ないと言えます。
J-Debitが付与されたキャッシュカードを発行している銀行
ジェイデビットカードが付いたキャッシュカードを発行しているのは、みずほ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行などです。キャッシュカードをそのままJ-Debitカードとして使えます。
ジェイデビットの使い方
ジェイデビットカードは銀行のキャッシュカードの機能として付随しているので、支払いの際にもキャッシュカードの暗証番号を入力します。
VISAデビット(JCBデビット)とJ-Debitの違い
国際ブランド付きのデビットカードはクレジットカードと同様にネットでの買い物でも使えますが、J-Debitカードはネットでの買い物、すなわち非対面取引では使うことができません。また、金融機関によって異なりますが、使うことが出来る時間も限られているのでその点はご注意ください。
こう見ると、J-Debitは明らかに損じゃないかと思われるかもしれませんが、メリットもあります。それはお店が取られる手数料が低いということです。なので、例えばビックカメラなどでJ-Debitカードで支払った場合には現金払い扱いでポイントが満額貰えます(VISAデビットやJCBデビットは2%引き)。手持ちのお金が足りないけど、ポイントは満額貰いたいという方には重宝するでしょう。
もしもご自身の生活とマッチするようでしたら利用してみてください。