クレジットカードを作るときにまず見るべき所はどこだと思いますか?還元率?それとも旅行保険ですか?ETCカードが発行できるかどうかですか?
→いいえ、発行期間(審査期間含む)です。
なんとなく作ろうと思った程度の方であれば良いのですが、クレジットカードを作ろうと思ったということは、何か目的を持って作ろうと思った方が多いはず。
例えば、来週からの旅行に備えて、欲しいものがあるけど今手元にはお金がなくて分割払いを使いたいから、しかも欲しいものは来週には売り切れちゃう、などなど。
ですから、クレジットカードがどれくらいの日数で作れるのかという発行期間をまず第一に考えなければいけないのです。カードは申し込んで、審査が行われて、発行準備が行われ、郵送される、という工程があります。これらを合わせた発行期間はカード別に違うのできちんと把握しておきましょう。
カードを作っても目的が遂げられなかったらなんの意味もありませんから。
発行期間に関する注意点
クレジットカードの発行期間に関しては、各クレジットカードの公式HPに記載があるかと思います。だけど、ここに罠が潜んでいるので注意!
例えば、
「最短3営業日以内に発行」
という風に公式サイトに書かれていたとします。急いでいる方はこれをみて、「3」という数字だけに目が行き、3日後に控えた旅行のために申し込みます。だけど、ここで2つ落とし穴があるわけです。
まず1点目、「最短」であること。これは言わずもがなですね(急いでいると見落としがちなのですが・・・)。最短は、最も早くて、という意味で決してその通りにピッタリと届くということではありません。
そして2点目、「発行」であること。「発行期間(審査期間含む)」→「郵送期間」→「自宅に到着」という段階の中の「発行」です。
さらに、クレジットカードは受け取る際に基本的に本人確認が必要なので、到着した際に家にいなかったら、再配達をお願いすることになります。本人限定郵便で送られてくるカードはあなた自身がいる必要がありますし、簡易書留で送られてくるカードも家族の誰かのサインが必要です。いずれにせよ受取日に基本的に家にあなた自身(もしくは家族)がいることが出来るかどうかも重要なんです。
自宅(本人確認書類などに記載されている住所)以外に送られてくることはありません。
というわけで、上記注意点を踏まえて、ここでは発行期間別に、発行が早い順でクレジットカードを見ていきましょう。
即日発行(当日)が出来るクレジットカード
確実にその日のうちに受け取りたいのであれば、ここでご紹介する即日発行が出来るクレジットカードがおすすめ。
なぜ確実なのかというと、インターネットから申し込んで、「当日中に手渡しで受け取る」という手順を取るため、不確定要素がないからです。即日発行でクレジットカードを作る方法に関して詳しくは即日発行で作る方法に書かれているのでここでは簡単にご説明します。
2-3日以内にクレジットカードが欲しいという方も、この即日発行が出来るクレジットカードを選んだほうが安心です。
セゾンカードインターナショナル
セゾンカードインターナショナルは、当日に申し込んでからセゾンカードが受け取れるセゾンカードカウンター(無人機器)に出向いてカードを受け取る形になります。セゾンカードカウンターはそごうやパルコ、西友の中にあります。
アコムACマスターカードほど審査が早くないですが(あとクレジットカードヒストリーがブラックでない限り大体は大丈夫ですが、すごく通りやすいわけではない)、スムーズに進めば当日に作ることが出来ます。当日に作ることが出来る確実性はアコムACマスターカードが100だとしたら、セゾンカードインターナショナルは80くらいです。
受け取り場所も大手百貨店などの中にあるカードカウンターのみなので、近くにそごうやパルコがあるかが肝要になってきます。
確実性を持ってクレジットカードを決められた期間内に作りたいなら上記の2枚がオススメです。
最短即日「発送」される主なクレジットカード
審査が最短当日中に終わって、その日のうちに発送→翌日到着が可能なクレジットカードも存在しています。
セゾンカードインターナショナルやアコムACマスターカードのように即日「受け取り」は出来ないものの、即日「発送」されるので、最短翌日には受け取りが完了します。
JCBオリジナルシリーズ
JCBオリジナルシリーズは国際ブランドのJCBが発行するクレジットカードのシリーズ。
ステータスが高くて長く付き合えるクレジットカードで、どこで出しても恥ずかしくないカードです。ポイント制度や旅行保険なども充実しています。急ぎでカードが欲しい方の中で「どうしても今日中!」ということでなければ、実力的にもステータス的にもJCBオリジナルシリーズのほうがおすすめ。
注意点として、即日に審査&カード発行&発送を完了させるためには、平日の午前11までに申し込みを完了しており、かつ、午後12時までに審査完了のメールを受け取っている必要があります。何か過去の支払いに問題があるなどで審査が多少長引く可能性があるので、出来るだけ早く、午前中には申し込みを完了しておきたいところです。もし当日中に審査が完了しなかった場合は、明日発送&明後日到着になります(明日が平日の場合)。
一般カードだけではなく、ゴールドカードも、最短即日「発送」、最短翌日「到着」します。
最短翌営業日発行のクレジットカード
即日発行ほど早くはありませんが、申し込みの翌営業日の発行なので、月曜などに申し込めば(間に祝日などがなければ)明後日には届く可能性が高いカードです。
三井住友カード
三井住友カードはまさに王道のクレジットカードなだけに持ちたいと思っている方も多いでしょう。
このカードも発行までの期間は以前は3日以内でしたが2019年になって最短翌営業日発送になりました。海外旅行の保険も付帯するので「1週間後に海外旅行に行くから急いでクレジットカードを作りたい」という方にもオススメ。
1点注意をしなくてはいけないのは、銀行系のカードなので審査がしっかりとしているということ(お勤めで滞納などもない方は普通に通りますが)。急いでいるから三井住友カードに申し込んだものの、結局審査落ちで急遽即日発行のカードを作ることになる、なんてことのないように申し込む前にケータイ料金の滞納がないかどうかなど確認をしておきましょう。
3日以内に「発送」される主なクレジットカード
一般的にはいわゆる「スピード発行」と呼ばれる分類になりますが、これは到着は4日−6日までを見ておいたほうが無難という意味です。運が良ければ3日で届くこともある、くらいに捉えておきましょう。
ある意味、お急ぎの方で一番注意が必要なのがこの3日以内に発送されるクレジットカードです。必要な日数がギリギリという方はこれらのカードには申し込まずに上記の即日発行ができるクレジットカードにしたほうが無難です。
また、この3日以内に発送されるカードは、「オンラインで引き落とし口座設定をしたら」3日で届くというものがほとんどで、オンラインで設定ができないマイナーな口座を使っている方は3日では作れませんので合わせて注意してください。
ライフカード
年会費が無料なのに還元率が高いことで有名なライフカードは公式HPの記載でも最短3日と発行となっています。
筆者が実際に申し込んだときには審査完了のメールが来るまで期間は公式HPの通り3日(申込み後すぐにオンライン口座設定)でした。そして到着は申し込みから5日目でした。
審査にも通りやすく、審査落ちはほとんどないという安心感も持てるので発行まではかなりスムーズなカードです。
1週間以内に「発送」される主なクレジットカード
これは1週間以上、最長で2週間は見ておいたほうが良いかもしれません。と、同時に1週間以内に「到着」してくれるケースも散見されます。とはいえ、必ず1週間以内に欲しいという方は申し込まないようにしましょう。
到着日数の口コミが人によってバラけることが多いので惑わされないように余裕を持って申し込みをしましょう。
JCB CARD W
JCB CARD Wは国際ブランドが自ら発行するクレジットカードのJCBオリジナルシリーズの中でもおすすめ。他のJCBオリジナルシリーズに比べて還元率が2倍ですし、今、JCBが最も押しているカードです。
唯一残念なのが↑でご紹介したJCB一般カード(オリジナルシリーズの中でも最もスタンダードなもの)は最短即日発行をしてくれるのですが、同じオリジナルシリーズでもこのJCB CARD Wは申し込みから審査、到着まで1週間ほどかかります。
実力は申し分ないのでよほどお急ぎ出ない方なら少し待ってでもJCB CARD Wをおすすめしたいところ(こちらも最短翌日発行できるようになれば文句なしなんですが)。
楽天カード
もう知名度的には文句なしで知らない人はいないであろう楽天カードはCMなどで「1週間程度で発行」ということが言われ続けているのでスピード発行のクレジットカードとして認識している方も多いでしょう。
最短で3営業日で発行されていることも多いようですが、あくまで公式には1週間程度で発行、なのでご注意ください。口コミで早く届いた人のものが目立ちがちなのですが、1週間くらいはかかっている人も大勢います。
2週間程度で「発送」される主なクレジットカード
発送まで2週間程度(14日)かかるとされているクレジットカードは還元率が高く、その代わり年会費もかかってくるようなカードが多いです。審査をしっかりとしていることもこの2週間という期間に反映されています。「1ヶ月以内に届けばいいやー」くらいの気持ちで申し込むことをオススメします。
REXカード
価格コムがジャックスと組んで発行しているクレジットカード。還元率がすごく高いことで有名です。
でも審査は厳し目のようで、最短の人だと1週間程度の期間で審査完了→発送という方もいるようですが、大体の人が2週間程度で手元に届くという形のようです。
REXカードのような超高還元率カードは「持つ人を選ぶ」ので待たされた上で審査落ちということもありえます。額の高い海外旅行も付帯しているので(Liteプランは国内、海外のいずれかから選択)、保険+海外旅行代金で高還元をゲットすることを目的に作りたいという方もいるかもしれませんが、ご自身のクレヒスが危なくないかだけは注意しましょう。
私待つわ、いつまでも待つわ(4週間以上で発送されるクレジットカード)
あみんの名曲のように待てる方は良いかと思います。ただし、申し込んだは良いものの、待てど届かず、一ヶ月後に「あれ、なんか届いてる・・・申し込んだっけ・・・」と申し込みの記憶が完全に飛んでいることもあるのでご注意を。
この4週間以上待つタイプのカードは、ゴールドカードやプラチナカードなど審査がとても厳しいカードに多いです。そして、JALカードやANAカードといった航空系のクレジットカードは発行が4週間以上かかることがほとんどです。
時間的に余裕があることはもちろん、人生にも余裕がある人のみ申し込むようにしましょう。
JALカード Suica
JALカードの中でも人気が高いJALカードSuica。発行までは4週間で多少前後することありという記載まであるカードです。
通勤しながらマイルが貯まるので嬉しいのですが、新しく作ろうと思っている方は時間に余裕を持って申し込むようにしましょう。
ANAカード
上記のJAL Suicaカードの同様にマイルが貯まることで人気が高いToMeCardPasmo。PASMOで使って、ANAマイルが貯まるというANA派陸マイラー御用達のカードです。
こちらも発行までは4週間。通勤のために使うご予定の方はご注意ください。通称ソラチカカード。空でも眺めながらぼんやりと待ちましょう。
まとめ
結論としては、発行日数を気にされる方、当日必要という方はもちろん、3日後に必要という方も、即日発行のクレジットカードを作ったほうが無難ですよってことです。審査にある程度時間を取るカード、郵送されるカードの到着日があなたが考えていたよりも遅れたとしても文句を言うことは出来ません。
人事を尽くして天命を待つ、なんて大げさな話ではないですが、、クレジットカードの発行期間に関する基本的な知識は蓄えた上で、申し込みをすることをオススメします。