クレジットカードを作らないとETCカードは持つことができないの?
いいえ、クレジットカード機能なしのETCカードを作ることも可能です。ただし、後述しますが、クレジットカードに付随してETCカードを発行したほうが絶対にお得です。
審査に通りやすいクレジットカードで、ETCカードも合わせて発行できるものもたくさんありますのでぜひとも考慮してみてください。
クレジットカード機能がないETCカードって?
クレジット機能なしのETCカードを、ETCパーソナルカード、といいます。ETCパーソナルカードはクレジットカード会社を介さずに、高速道路会社が合同で発行しているカードです。
支払い方法は銀行口座からの引き落としで、年会費は1,200円です。
一番大きなメリットとしてはクレジットカード違って審査がありません。ただし、審査がない分、初期費用がデポジットという形でかかります。電車でいうところのSuicaやPASMO、ICOCAなども発行をする際に最初に500円とか支払いをするかと思いますが、それよりも高額のデポジットが必要です。このデポジットが少々わかりずらいので以下、丁寧に解説をしていきます。
ETCパーソナルカードのデポジットはいくらかかるのか
デポジットの額は、
(1)月の平均利用額を5000円単位で切り上げた額(1万円以下の場合は1万円計算)×4
もしくは、
(2)年間最高利用月額を20000円単位で切り上げた金額
いずれかのうちの高い方
です。「誰が決めたんだ」って文句を言いたくなるくらい、初めて聞くとワケわからないですよね。笑
具体的に観ていきましょう。
例えば
(1)月々の平均利用金額が4,500円の場合。
月々の使用額が1万円以下なので、
10,000×4=40,000円
これがデポジット金額となります。
ただし、
(2)年間で月額が46,000円を超える月がある場合
があると話が別。
46,000円を20,000円単位で切り上げると、
20,000円→40,000円→60,000円
となって、40,000円から一気に飛んで60,000円、これがデポジット金額となります。
(1)と(2)の金額が高い方が採用されるので、たとえ月々の平均使用額が4,500円でも、月に46,000円使う月があった場合、年間最高利用月額から算出された60,000円がデポジット金額となります。
もう1つ例を挙げます。
(1)月々の平均使用金額が14,000円で、(2)年間の最高月間使用金額が30,000円の場合。
(1)月々の平均使用金額の14,000円を5,000→10,000→15,000円と5000円単位で切り上げた場合、15000円となるので、デポジット金額は15,000円×4=60,000円となります。
(2)年間最高使用月額の30,000円を20,000→40,000円と20,000円単位で切り上げた場合、デポジット金額は40,000円となります。
高い方が採用されるので、この場合のデポジット金額は月々の平均使用額のほうから算出された60,000円となります。
あくまで預け金、デポジットから通行量が支払われるものではないので合わせて注意をしてください。解約をしたら帰ってくるものですが、極端な話、月々の使用が900円でも最初に4万円は絶対にかかる(月の平均使用金額1万円以下でも1万円計算×4=4万円)ので結構な金額になります。
デポジット金額は適当に申請したらダメなの?
支払いが済んでいない金額がデポジット金額の8割を越した場合、使用が停止されてしまいます。
使用が停止されるとETCレーンのバーが開かず、バックをしてETCじゃないほうの入り口で係員に現金を支払う必要があるのですが、戻ろうにも後ろに車が来ていた場合かなり迷惑になってしまいますので、デポジットはしっかりと使用金額の概算を出して、支払いをしておきましょう。
ETCパーソナルカードの特徴まとめ
上記、ETCパーソナルカードの特徴をまとめるとこうなります。
- 初期費用は4万円以上かかる。
- 年会費は1,200円かかる。
- その犠牲として(?)審査がないため誰でも持つことができる。
ETCパーソナルカードの作り方・申し込みフロー
※インターネットでの申し込みは出来ません。
- 有料道路のサービスエリアで申込書を入手
- 事務局に電話をして申込書を郵送してもらうでも可。
- 必要事項を記入して送付
- 本人確認書類が必要。また郵送に際して切手は別途必要。
- デポジットを支払う
- コンビニなどからお支払い(別途手数料がかかります)。
- カード到着
- デポジットの支払いから14日程度。
クレジットカードに付帯するETCカードとETCパーソナルカードの比較
当サイトではETCパーソナルカードよりも、圧倒的にクレジットカードに付帯するETCカードの申し込みをおすすめしています。
- 年会費の違い・・・ETCパーソナルカードは年会費が1,200円かかりますが、クレジットカードに付帯して作ることが出来るETCカードには年会費がかからないものがたくさんあります。
- お得度の違い・・・ETCの利用でETCマイレージとは別にポイントが付くカードもたくさんあります。たとえ、別途ETCカードに年会費が多少かかったとしても、還元率などを考えたらクレジットカードに付帯するETCカードの方がお得です。
- 初期費用の違い・・・審査が誰でも通り、帰ってくるとはいえ、最低でも4万円かかるは痛い・・・。クレジットカードでも審査が甘くて、かつ、ETCカードの初期費用が無料のものもたくさんあります(というかほとんどのETCカードで初期費用は無料です)。
- 発行スピードの違い・・・ETCパーソナルカードは最低でも2週間かかりますが(かつインターネットからの申し込みができません・・・)、クレジットカード付帯のETCカードなら最短即日-3日で発行されるものもあります。
以上、クレジットカードを作らなくてもETCカードを作る方法を見ると共に、そのデメリットも掘り下げてみました。
せめてデポジットの最低金額だけでも改善して欲しいですね・・・。