LINE PayはLINEアプリ内の機能の1つで、LINE PayカードはそのLINE Payと連動するカードタイプの電子マネーです。
LINE PayはLINE Payカード以外にもECサイトなどで登録をしておいたクレジットカードから支払う機能のLINE Pay(PayPalのような機能)、ローソンなどで使えるQRコード決済もありますが、ここでは国際ブランドのJCBが付与されたLINE Payカードに特化して解説をします。
年会費やカード発行手数料は無料です。
LINE Payカードの使い方
LINE PayカードはSuicaなどの交通系電子マネー同様にチャージ式のプリペイドカードです。使うにはまずチャージをする必要があります。
Suicaなどと違うのは、国際ブランドのJCBが付与されている(他に国際ブランドが付与されたプリペイドカードにはauWALLETカードやソフトバンクカードなどが存在しています)ので、JCBブランドが使えるお店、ネットショップではクレジットカードのように利用することが出来ます。
ネットショップではJCBが使えるところでカード番号を入力、姓名もLINE MEMBERと入力すればOKです。店頭でも「クレジットカード一括払いで」と言えば利用可能になります。
ただし、チャージ分が即時引き落とされる関係上、返金が難しい先払いの場所、例えばガソリンスタンドなどでは使えないところもあるのでご注意ください。
LINE Payカードのポイント還元率
LINE Payカードを使って貯まるポイントは、以前は一律で2%還元だったのですが、現在ではランク制度が導入されています(2018年6月から)。
仕組みはユーザーの批判などもあったのかコロコロ変わっていますが一律で2%還元ではなく、利用状況に応じて還元率が変動する仕組みになっています。
LINE Payのポイントが貯める方法
LINE Payでポイントを貯める貯める方法は基本的に以下の通り。
- LINE CashアカウントではなくLINE Moneyアカウント(銀行口座を登録して本人確認済みのアカウントのこと)にすること。
- QRコード支払い、LINE Payカード払い、ZOZOなどで使えるLINE Pay払い、請求書支払い、送金機能や自販機での支払い、外貨両替などの各機能を利用すること。
LINE Cashアカウントだった場合にはLINE Payでポイントはたまりません。以前は前月に全く利用していない方はポイントが貯まらなかったのですが、現在は(還元率は低めですが)利用すればポイントは貯まるようになっています。
LINE Payのランク制度「マイカラー」
LINE Payのランク制度、マイカラーは以下の4種類。バッジカラーによって還元率が異なります。
前月20日までの利用状況で判断、当月1日からランクが適応されます。
ランク | ポイント還元率 | ランクアップ条件(前月の利用額) |
---|---|---|
グリーン | 2% | 10万円以上 |
ブルー | 1% | 5万円以上10万円未満 |
レッド | 0.8% | 1万円以上5万円未満 |
ホワイト | 0.5% | 1万円未満 |
このマイカラー制度は導入当初は全ユーザーの利用状況に応じて、LINE側が相対評価で決定するというとても分かりづらいものだったのですが、現在は前月の利用額に応じた絶対評価に変わっています。
誰でもLINE Payカードで決済をすれば0.5%分のポイントはもらえて(ホワイト)、それ以上を目指すなら前月の利用金額を一定以上にしなければなりません。
この判定は、LINE Payカードでの支払額だけではなく、QRコードでの支払い、例えばZOZOなどで支払いをする際に使えるLINE Pay(LINE Payに登録したクレジットカードから支払い)でも判定対象になります。
LINEポイントの上限
LINEポイントには貯めることができる金額に上限があります。
上限は決済額10万円分まで、です。
つまり、2%還元のグリーンバッジの場合、最大で貯めることができるポイントは2,000ポイントとなります。LINE Payカードで15万円決済しても5万円分はポイントが付与されません。
貯まったLINEポイントの使い道
いくら高還元率といっても、貯まったポイントの使い道が限られていたらその魅力は半減です。ですが、LINEポイントは、1ポイント=1円でLINE Payカードの残高に充当することが出来るので、またJCBが使うお店で使うことが出来ます。当然、Amazonや楽天でも利用可能です。
他にもnanacoポイントやメトロポイント、Pontaポイント、JALマイル、コンビニのカフェ系商品などとの交換も可能ですが、特に目的がなければLINE Payカードに充当するのが使い勝手、還元率の両面からおすすめです。
LINE Payカードの作り方
LINE Payカードを作るためにはLINEのアプリ上から申し込むしかありません。カードは申し込んでから1−2週間で送られてきます。カードが到着したらアプリからカード裏面のお客さま番号とセキュリティコードを入力して登録を完了させます。
以前はローソンなど一部のコンビニで購入をすることが出来たのですが、中止されました。
カードは1アカウントにつき1枚しか作れません。
LINE Payカードを作れる年齢
LINE Payカードは年齢制限がありません。LINEのアカウントを開設できるなら誰でも発行することが出来ます。
未成年の方、中学生、高校生でクレジットカードを持てないような方も、LINE Payカードなら作れます(ポイントを貯めるためには銀行口座が必要)。
LINE Payカードのチャージ方法
LINE Payカードには銀行口座からのチャージ、LAWSONでのレジチャージ、セブン銀行ATMでのチャージ、オートチャージといったチャージが可能です(Pay-easy、ファミマ以外でのコンビニチャージは廃止されました)。
銀行口座からのチャージ
1番簡単なのはこの銀行口座からのチャージです。
LINE Payアプリで銀行口座を登録しておくことで、メニューから金額を指定して即座にチャージが可能になっています。
ゆうちょ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、ジャパンネット銀行、じぶん銀行、埼玉りそな銀行、その他地方銀行などが対応しています。
ローソンでのレジチャージ
LINE Payカードは以前は各種コンビニのレジでチャージが可能でしたが、現在はレジで店員さんにチャージ額を伝えてチャージできるのはローソンのみになります。
チャージ可能額は1,000円以上49,000円でチャージ方法は現金のみとなります。
セブン銀行ATMでのチャージ
LINE Payカードはセブン銀行のATMにカードを入れれば現金でのチャージが可能です。1回当たりの最大チャージ額は50万円となっています。
セブン銀行ATMからなら出金も可能(下記参照)。
ファミリーマートでのFamiポートでのチャージ
LINE Payのメニューから「コンビニ払い」を選択するとファミリーマートに設置されている端末、Famiポートからのチャージを選択できます。
Famiポートで「代金支払い、コンビニでお支払い」→「イーコンテクスト」→「番号入力画面に進む」と進みます。そしてLINEから送られてきた受付番号と予約番号を入力して内容を確認します。
確認できたらFamiポートから発行されるレシートをとって、レジに持っていって支払いをしてチャージが完了します。
オートチャージの設定も可能
LINE Payカードは、アカウント残高が一定額を下回った場合に、自動的に指定の銀行口座からチャージが行われるオートチャージも利用可能です。
LINE Payカードのチャージ限度額
LINE Payカードのチャージ限度額はLINEアカウントで本人確認書類を提出するか否かで異なります。
本人確認書類を提出した後は1000万円、本人確認書類提出前は10万円が限度額になっています。
クレジットカードでのチャージは出来ない
LINE Payはアカウントにクレジットカードを登録することは出来るのですが、そのクレジットカードからチャージをすることは出来ません。登録したクレジットカードはあくまでWEB決済用でLINE Payカードでの決済とは無関係です。
もしもクレジットカードからLINE Payカードにチャージが出来て、さらにクレジットカードのポイントも貯まれば超高還元率が実現できるのですが、残念ながらそれは実現できません。
おすすめのチャージ方法
LINE Payカードのチャージで最も利便性が高く手間がいらないのは銀行口座からのチャージです。口座の登録さえ済んでいれば、1分もかからずにチャージが完了しますし、残高が足りなくならないようにオートチャージも設定できるのでおすすめ。
口座と直結しているデビットカードと違って、使う分だけを移せるので使いすぎ問題や不正利用の心配も軽減されるでしょう。
セブン銀行ATMでの入出金
LINE Payカードはセブン銀行ATMにカードを入れることでチャージができるだけではなく、本人確認が完了していれば、アカウント残高を現金として引き出すことも可能です。
入金は1回あたり最大50万円、1日あたりの出金額は最大1万円です(出金手数料は200円(税別)かかる)。
もしもクレジットカードが使えないような場所があっても、セブン銀行ATMさえあればアカウントから現金を引き出すことが可能なので安心です。
他の殆どの電子マネーは一度チャージをしてしまえば、現金として引き出すのは不可のものが殆どですが、LINE Payカードはそれが可能になっています。
LINE Payカードのメリット・デメリット
メリット、デメリットをまとめると以下のような形になります。
LINE Payカードのメリット
- 日常的に使うLINEアプリと連携していて使い勝手が良い。
- セブン銀行ATMから現金を引き出せる。
LINE Payカードのデメリット
- 翌月のポイント還元率がわからないブラックボックス制度。
- ポイントの上限は最大で10万円利用分までという上限付き。
- 前払式のプリペイドカードのため、一部の前払式の場所や定期払いのサービスで使えないところもある(使えても返金処理が難航する可能性も)。
LINE Payカードの上手な使い方(Suicaにチャージして使う)
LINE Payカードはそのままクレジットカード払いのように使っても充分に便利なのですが、もっと便利なのがSuica、モバイルSuicaへのチャージにLINE Payカードを使うことです。
もしもランクがグリーンで2%還元の場合は、ViewカードからSuicaにチャージをしても1.5%還元なので、LINE Payカードのほうがお得になります(会社から交通費が支給されるような場面だと2%分は懐に入れることが出来るという声も・・・)。
交通系電子マネーのSuicaは使い勝手には困らず、LINE Payカードのようにカードを提示しなくても良い非接触決済(タッチするだけ)なのでスムーズ。JREポイントが貯まるようなお店ならポイントの2重取りも可能になります。
今なら実店舗でQRコード決済ができるところであればQRコード払いがお得
LINE Payカードはネット決済などでお得な支払い方法です。ですが、2019年7月末までは、QRコードで支払いをするとマイカラーの還元率+3%の還元が付くので、LINE PayのQRコード決済が可能なお店ではQRコード払いをしたほうがお得です。
例えば、マイカラーがグリーンの場合、ローソンでLINE Payカード払いをすると還元率は2%ですが、アプリを立ち上げてQRコード決済をすれば還元率は5%になります。
ネットショッピングではQRコード決済は使えないのでLINE Payカード(JCB)になりますが、実店舗でLINE PayのQRコード決済が使えるところでは積極的に使っていきたいところです。ローソンやGEO、Joshinなどで利用可能となっています。
LINE Payカードのまとめ
LINE Payカードはクレジットカードよりもお得な決済手段として台頭していました。2018年の5月までは・・・。
2018年の6月からマイカラーというランク制度が開始され、2%還元は一部の人のみ、しかも前月の利用額に応じて全ユーザーの中から相対的に決定するというランキングシステムを導入したことで、多くの人が失望し、使うのをやめてしまう人が多くなっているのが現状です。
翌月の還元率がわからないのに使うモチベーションはわかないですし、それなら還元率1%以上の楽天カードやJCB CARD Wを使ったほうが良いとなるのは当然でしょう。
それでもクレジットカードが作れない中高生の方なら、普段遣いやネットショッピングに便利な電子マネーになっているとは思います。
今後、経営で利益を出せたらシステムを改善していってくれることを望みます。